IMSグループ

2025年度第17回IMS看護学会

演題Q&A

C-1-4 「上部消化管内視鏡における効果的なタッチング安心・安楽な検査介助を目指して」江田記念病院 小岩美笑さん への質問

患者さまと職員の、同性や異性を配慮した具体的な対策はあるか?
例)できるだけ同性にした、女性患者には男性職員を担当しないことにした等

発表者からの回答

当院外来は女性職員のみであり、異性の対応は検討されませんでした。
アンケート結果からは、多くの受検者が「安楽であった」と回答していましたが、「単調な感じが不快であった」との回答が1名よりありました。このような事例にどのように対応するかが課題であり、不快思われる反応(体に触れた時に、避けるような動きや緊張がある等)見られた際には、タッチングをせずに声掛けで対応していく事を、外来看護師間で共通認識しました。受検者からは異性間へのご意見に関して聞かれることはありませんでした。


患者さまと職員の、年齢を配慮した具体的な対策はあるか?
例)できるだけ年齢差のないような職員を担当にした等

発表者からの回答

対象者は30代から70代と幅広い年齢層でありましたが、統一したタッチング方法を施行し、年齢による手技の変更はしませんでした。
確立したタッチングの強さ、時間を評価するためにも、同一した方法での実施しました。

A-2-2「最期はどう迎えたいですか? エンディングシートを使用したケアの実践」仙台ロイヤルケアセンター 秋谷さおりさん への質問

家族の思いと本人の思いの差をうめるには

発表者からの回答

ご家族とご本人の意見の相違はほぼ無かったと記憶している。
違う意見となった場合であっても、ご家族がご本人の意見を尊重するという状況であった。
またターミナル同意を取ってからの思いの聞き取りとなっており、ご本人がお話出来ないという状態の方もいたため、その場合はご家族の意見で取り組みを行っていて差が生じる事はなかった。

A-1-4「介護施設での香りを使ったおもてなし 面会時にアロマテラピーを使った効果」埼玉ロイヤルケアセンター 高橋英司さん への質問

アレルギーがある人や過敏症の方はどうしたらいいですか
香りなどでアレルギーなどある人はどう対応するのですか

発表者からの回答

興味を持っていただいてありがとうございます。
フロアの入口や面会スペース前にアロマ使用中とのPOPを貼って対応しました。
アロマが苦手な方はアロマスペース以外の面会としましたが、期間中は申し出はありませんでした。
どうぞよろしくお願いいたします。

A-1-3「せん妄がみられる患者への看護ケア 患者の生活を理解した介入の重要性」イムス札幌消化器中央総合病院 久保智恵理様さん への質問

OPEした後、病棟に戻ってくる患者さんにせん妄がみられるケースが多いが、
補助者がどういうところに注意したらいいか知りたいです。

発表者からの回答

ご質問ありがとうございます。
当病棟でのせん妄発症患者様に対する関わりで、意識していたことはリアリティオリエンテーション(現実見当識訓練)をすることでした。せん妄による時間や場所など見当識障害を改善するために行うものであり、具体的な方法としては、日付や場所、今日の予定などを繰り返し伝え、現実の認識をしてもらうことが目的です。例えば、配膳時に「朝の食事です」と伝えることや、おはよう・こんばんは・おやすみなさいと挨拶をすることで、今が何時くらいの時間かが分かるようにします。「手術が終わって〇〇病院の〇病棟のお部屋に帰ってきました」などと現在の場所が分かるような意図的な声掛けが有効的であり、混乱が大きくなることなく過ごすことができていました。
術後せん妄に限らずですが、この声掛けの方法は、すでに実践している方もいるかもしれませんが、意図的に行なうことが大切だと感じました。どの職種の方でもすぐに取り入れることのできるものかと思います。今後の患者様との関わりのご参考となりましたら、幸いです。ありがとうございました。


どこそこへ行かなくてはいけない!と立ちあがろうとする患者さんへの効果的な声がけが知りたいです。

発表者からの回答

ご質問ありがとうございます。
せん妄には様々な背景があるため、私がお答えする方法が確実に効果的かは明言できません。しかし、当病棟で同様のケースがあった場合にみんなでどう対応するかをお伝えさせていただきます。
「どこにも行けません」などと立ち上がる行動を抑制することは逆効果であるため、「どこに行きますか?」「何をしに行きますか?」「心配事はどんなことですか?」などと用件を聞きながら、患者さんの訴えを傾聴します。「あなたには関係ない」などと話をしてくれない場合には、患者様のADL状況にもよりますが、行きたい方向に患者様自身で向かってもらい危険のないよう近くで見守り付き添いをします。興奮状態が落ち着いたら再度お話しを伺うような対応をしてみます。時間を要するかもしれませんが、行動を抑止しせん妄が悪化するよりかは患者様とスタッフの皆さんのために良い方向に向かうと考えています。
少しでも患者様との関わりのご参考になれば幸いです。ありがとうございました。

A-1-3「せん妄がみられる患者への看護ケア 患者の生活を理解した介入の重要性」イムス札幌消化器中央総合病院 久保智恵理さん への質問

補助者としては情報共有が難しい部分もあるので、
その中でせん妄を持つ患者さんとどう接していけばいいか気になりました。

発表者からの回答

ご質問ありがとうございます。
当病棟でも看護補助者との情報共有は、現在でも課題ではありますが、当病棟で行っている看護師と看護補助者との情報共有の方法や、せん妄患者様との関わり方についてお伝えいたします。
当病棟では、せん妄患者様に対する対応が個々それぞれであり、看護師・看護補助者の関りによりせん妄を助長していたケースもありました。そこで、せん妄患者様への関わり方や患者個々に対する関わり方を多職種も含めてカンファレンスする機会をつくり、看護補助者も参加してもらい、情報共有し、朝の業務調整やショートケースカンファレンスを繰り返し行うことで情報共有の場を設けていました。また、OJTを大切にし、主任やリーダーが見本となって、せん妄患者様への対応を見せ、学んでもらう機会をつくっていました。
せん妄患者様との接し方で、当病棟で意識していることは、リアリティオリエンテーション(現実見当識訓練)をすることです。時間や場所など見当識障害を改善するために行うものであり、配膳時に「朝の食事です」と伝えることや、おはよう・こんばんは・おやすみなさいと挨拶をすることで、今が何時くらいの時間かが分かるようにします。「検査が終わって〇〇病院の〇病棟のお部屋に帰ってきました」などと現在の場所が分かるような意図的な声掛けが有効的であり、せん妄を増悪させることなく過ごすことができていました。
せん妄からくる行動を抑制することは逆効果であるため、「心配事はどんなことですか?」などと用件を聞きながら、患者さんの訴えを傾聴します。「あなたには関係ない」などと話をしてくれない場合には、患者様のADL状況にもよりますが、行きたい方向に患者様自身で向かってもらい危険のないよう近くで見守り付き添いをします。興奮状態が落ち着いたら再度お話しを伺うような対応をしてみます。時間を要するかもしれませんが、行動を抑止しせん妄が悪化するよりかは患者様とスタッフの皆さんのために良い方向に向かうと考えています。
まだまだ当病棟でも課題は残るところではありますが、少しでも患者様への関りのご参考になれば幸いです。ありがとうございました。